

はじめの計画では、国道268号線脇に車を置いて、浦之名川の上流にある広沢ダムまで歩くつもりでいました。この行程は2008年4月15日に歩いています。
最初は平坦ですが、山間部に入りダムへの上りがかなり急なコースです。
その時はダムまで上り詰めてダム湖を少しだけ歩いて引き返しました。
今日はとりあえずダムまで車で上りそこに車を置いて、ダム湖に沿って行けるところまで行き引き返すことにしました。
広沢ダムは防災や灌がい用に造られたダムで、堤の長さが199m、堤の高さが63.5mと規模は、それほど大きくはありません。
ダムの上には道路が通っていて車で渡れるような構造になっています。
ダム湖沿いの道路は、ほとんど平坦でアスファルトで舗装されていて、道幅もかなり余裕があります。
それでいて車はほとんど通りません。
雨上がりで少しモヤっていますので山の頂上は見えませんが、丁度この辺りは宮崎市の奥座敷・綾町にある日本有数の照葉樹林帯の南隣に位置し、原始の森がダム湖を覆っています。
これからのシーズンは、若葉が芽吹き絶好の森林浴を楽しめるコースでもあります。
オゾンを吸って、マイナスイオンをたっぷり浴びれば身も心もリフレッシュ出来るでしょう。
約1時間20分ほどそんなダム湖沿いを上流に向かって歩いていますと突然、前方が開け水田が見えてきます。
この辺になりますとダムに溜まっていた水もなくなり、1滴の汚れもない清流が姿を現します。
夏に訪れると水浴びには最高のところになるはずです。
水田があると言うことは、集落があることを意味しています。
道が開けてから5分もしないうちに農家が3〜4戸見えてきました。
生活観があり、庭先にはキレイな花やツツジが植えてあります。
畑の土手には芝ザクラを以前植えたのでしょうか、その名残の花がところどころに咲いています。
話しはそれますが、芝ザクラと言えばここをおいて他にないでしょう。
しかし、どの家も留守のようですが、よーく見ると以前見たような家ばかりです。
最初はわからなかったのですが、どうやらこの辺りは昨年の10月に訪れたところのようです。
ただ、前回は別のルートで、高岡町からさらに霧島よりに走った野尻町に車を置いて、上流部から下ってきたました。
今回、ダムから前回歩いた間の空白部分を埋めた格好になります。
いずれにせよ、車や人がほとんど通らない自然がそのまま残ったこんな山奥を歩くのは、どこに出るのか、何が出てくるのか。不安ではありますが、スリルに満ちた魅力があり楽しい山歩きを堪能することが出来ます。もっと若葉が濃くなり太陽の光が燦々と降り注ぐような快晴の下で歩いてみたいと思います。