
近くまでは行けないので道路のすぐ脇に滝見の木製の展望所が設けられています。
案内板に書かれた謂(い)われを紹介しますと、
「うるし兄弟伝説」
小川川に蛇渕という渕があり、昔「うるし」をとって生活する兄弟がいて兄は上質のうるしをこの渕に隠し金に替えていました。
これに気づいた弟が盗んで売り歩きました。
そこで兄は木彫の竜を渕に仕掛け弟を近づかせないようにしました。
あとで兄がうるしをとりに行くと、竜は生きており兄は必死の思いで逃げ帰りました。
兄は欲を出したことを反省し、以後兄弟仲良く暮しました・・・・・。
そして、徐々に高度は上っていきます。
相変わらず小川川の水量は豊富で音を立てて流れています。蛇渕から7〜8分ほど急坂を上ったところで、日向市の西方の美郷町南郷区から通じている道と合流しました。
大き目の地図には、道路の存在がありませんでしたのでビックリしましたが、標識板に南郷区(美郷町)と書いてありましたので来た道を引き返さず上っていけば、新しい発見があるかもしれないと少しホッとしました。
丁度、合流地点には「虹の滝」と言う高さ40m位でしょうか、2段式の滝がありました。
風がありましたので、落ちてくる水が霧状になっています。名前の「虹」の由来は、霧状に落ちてくる途中で太陽の光りの影響で虹を作るのでしょうか。
水量が結構ありますので見応えのある滝です。
さらに、そこから約1q、越野尾の合流点からですと18kmの地点に「布水の滝」がありました。
実は、今日の目的の大部分はこの二つの滝の写真撮りです。
いずれも少々の地図には載っていて知る人は知っている滝なのでしょう。
こんな山道にどんな滝があるのか。どうせ大したことはないのではないか。
何故なら、先ほどの「虹の滝」が小川川の本流のはず。
それより水量があるはずもないし。とまあ、あまり期待せず車を走らせていました。